「イルシルの無料版って実際どこまで使えるの?」
「制限はあるけど実用に耐えるレベル?」
「期間制限はある?」とお悩みではありませんか?
AI搭載のスライド作成ツール「イルシル」に興味はあるものの、いきなり有料版に申し込むのはリスクが気になりますよね。
投資する前にまずは無料で試してみたいという気持ちはとても自然なことです。
無料版での制限を正確に理解していないと、期待外れに終わったり、効果的に活用できなかったりする恐れがあります。
そこで様々なビジネスツールを使いこなしてきた私が、イルシルの無料版(フリープラン)について徹底解説します。
この記事を読めば、無料版の正確な制限内容と最大限活用する方法がわかり、有料版への移行が必要かどうかの判断材料も得られるでしょう。
結論:イルシル無料版は基本機能が使えるが出力に制限あり

結論からお伝えすると、イルシルの無料版(フリープラン)は基本的なAIスライド生成機能は使えるものの、出力形式やドキュメント数、文字数入力に制限があるというのが正確な状況です。
具体的には、無料版でも以下のことが可能です:
- AIによるスライド自動生成機能の利用
- 1,000種類以上のテンプレートの閲覧・使用
- スライドの編集・カスタマイズ
- スライドショー機能(イルシルロゴ付き)
一方で、以下の制限があります:
- 作成可能なドキュメント数は3個まで
- PDF・PPTX形式でのデータ出力不可
- AI生成で入力可能な文字数は1,600文字まで
- スライドショー時にイルシルのロゴが表示される
この制限を踏まえると、イルシルの無料版は「試用」や「個人的な小規模利用」には十分ですが、ビジネスでの本格的な利用には有料版への移行が必要と言えます。
イルシル無料版が使える理由5つ

なぜイルシル無料版が使えるのか、その理由を5つご紹介します。
理由1:AIスライド生成機能が無料で使える
イルシルの最大の特徴である「AIがテキストからスライドを自動生成する」という核心機能が無料版でも利用できます。
短いキーワードや長文を入力するだけで、AIがそれを要約・構造化し、適切なスライド構成に変換してくれます。
ただし、構成AIへの入力文字数は1,600文字までという制限があり、詳細な資料を一度に生成するには若干物足りなさを感じます。
それでも、従来のスライド作成時間を大幅に短縮できる価値は十分あります。
特にデザインが苦手な方にとって、プロっぽいスライドの土台が簡単に作れる点は大きなメリットです。
理由2:1,000種類以上のテンプレートが無料で使える
無料版でも1,000種類以上のデザインテンプレートにアクセスできます。
これらは「目次」「サービス紹介」といった用途別に分類されており、目的に合わせて選べるようになっています。
多くの競合サービスでは無料版でのテンプレート数を制限していることが多いですが、イルシルでは豊富なテンプレートを無料ユーザーにも開放している点が特筆すべき点です。
理由3:日本人向けに設計された使いやすいインターフェース
イルシルは日本人向けに開発されたサービスのため、海外製品に見られる分かりにくさがありません。直感的な操作感と日本語に最適化されたデザインが、初心者でも迷わず使える環境を提供しています。
無料版でもこのユーザーフレンドリーなインターフェースは維持されており、学習コストが低く抑えられています。
理由4:スライドショー機能が利用可能
無料版でもスライドショー機能が利用できます。作成したスライドをプレゼンテーションモードで表示できるため、社内会議や小規模な発表であれば、有料版に移行せずとも実用的に活用できます。
ただし、スライドショー時にイルシルのロゴが表示される点は留意が必要です。
社外向けの重要プレゼンなどでは、この点が気になる場合もあるでしょう。
理由5:期間制限がない
多くのSaaSツールの無料トライアルは14日や30日などの期間制限がありますが、イルシルのフリープランは期間制限なしで利用可能です。
これにより、急いで判断を迫られることなく、じっくりと機能を試すことができます。
「いつか必要になったときのために」とアカウントを残しておくことも可能で、必要に応じて使い続けられる柔軟性があります。
イルシル無料版を使ってみた結果

実際に私がイルシル無料版を使ってみた体験をご紹介します。
ビフォー:無料版に対する不安
フリープランを試す前は、以下のような不安がありました:
- 「無料版は機能が制限されすぎて実用に耐えないのでは?」
- 「AIが生成するスライドの質は本当に良いのか?」
- 「結局、使い物になるスライドを作るには有料版が必要なのでは?」
アフター:意外と使える無料版
実際に使ってみると、想像以上に無料版でもできることが多いことに驚きました。
テキストを入力してAIにスライドを生成させる核心機能が問題なく使えたのは大きなポイントです。
生成されるスライドの質も悪くなく、ベースとして十分な完成度がありました。
テンプレートの豊富さも印象的で、無料版でもデザイン面での選択肢が多いのは嬉しい点です。
日本語フォントとの相性も良く、違和感のないスライドが作りやすい印象でした。
実際の体験談
社内向けの小規模な企画提案資料(10枚程度)を作成する機会があり、イルシルの無料版を使ってみました。
企画の概要文を入力し、AIにスライド化させたところ、わずか数分で土台となる資料が完成。
ただ、PDF出力ができないため、最終的にはPowerPointで清書するというワークフローとなりました。
実際の使い方としては「イルシルで下書き→PowerPointで仕上げ」というパターンが最も現実的でした。
それでも従来であれば1時間以上かかっていた作業が30分程度で終わり、時間効率の面では大きなメリットがありました。
ただし、クライアント向けの最終提案資料を作る際には、PDF出力の制限とスライドショー時のロゴ表示が大きな課題となり、有料版の検討や他の方法の必要性を強く感じました。
イルシル無料版で本当にできることとできないこと
イルシル無料版の実際の制限について、詳しく解説します。
できること

- AIによるスライド自動生成
- 短いキーワードや長文からスライドを自動生成
- 入力可能な文字数は1,600文字まで
- 生成されたスライドの内容は自由に編集可能
- テンプレートの利用
- 1,000種類以上のテンプレートにアクセス可能
- 「目次」「サービス紹介」など用途別のテンプレート選択
- テンプレートのカラー変更も可能
- スライドショーの利用
- 作成したスライドをプレゼンテーションモードで閲覧可能
- ただし、イルシルのロゴが表示される
- 基本的な編集機能
- テキスト編集
- 画像挿入
- スライドの追加・削除
- デザインパーツの追加
できないこと

- 外部形式へのデータ出力
- PDF・PPTX形式での書き出し不可
- データの永続的な保存や外部での利用に制限あり
- 作成ドキュメント数の制限
- 作成可能なドキュメント数は3個まで
- それ以上作成する場合は古いものを削除する必要あり
- 高度な共同編集機能
- 同時編集機能は利用可能だが、メンバー招待機能に制限あり
- チームでの大規模な共同作業には不向き
- カスタマイズの制限
- 自社テンプレートの登録不可
- 高度なブランディング設定が制限される
- 大規模なAI生成
- 入力可能な文字数が1,600文字までと制限されている
- 大量のテキストからの一括生成には不向き
この制限を踏まえると、無料版は個人利用や小規模な社内用資料作成には十分実用的ですが、クライアント向けの本格的な資料作成や、チームでの継続的な利用には有料版のほうが適していると言えます。
イルシル無料版と有料版の詳細比較
無料版と有料版(パーソナルプラン、ビジネスプラン)の違いを比較表で明確にします。
機能/特徴 | フリープラン | パーソナルプラン (1,680円/月) | ビジネスプラン (2,980円/月) |
---|---|---|---|
AI生成入力可能文字数 | 1,600文字 | 3,000文字 | 10,000文字 |
作成可能ドキュメント数 | 3個まで | 無制限 | 無制限 |
PDF・PPTX出力 | × | ○ | ○ |
スライドショーのロゴ表示 | あり | なし | なし |
テンプレート数 | 1,000種類以上 | 1,000種類以上 | 1,000種類以上 |
同時編集機能 | ○ | ○ | ○ |
メンバー招待 | × | 制限あり | 無制限 |
自社テンプレート登録 | × | 別料金 | 別料金 |
カスタマーサポート | チャットボット ヘルプページのみ | チャットボット ヘルプページのみ | 別料金(トライアル中は無料) |
トライアル期間 | 期間制限なし | 2週間 | 2週間 |
支払い方法 | – | クレジットカード | クレジットカード請求書 |
どのプランを選ぶべきか?
フリープランがおすすめな人:
- イルシルの機能を試してみたい初心者
- 個人的な小規模利用が主な目的の方
- デザインスキルを補いたい学生や個人ユーザー
- 月に数回程度しか使わない方
パーソナルプランがおすすめな人:
- 個人事業主やフリーランス
- 定期的に資料作成が必要な方
- PDF/PPTXでの出力が必須の方
- ロゴなしのプロフェッショナルな資料が必要な方
ビジネスプランがおすすめな人:
- チームでの共同作業が必要な企業
- 大量の文字入力からスライドを生成したい方
- 大量の資料を継続的に作成する部署
- 請求書払いを希望する法人
イルシル無料版のオススメ活用法

無料版の制限を踏まえた上で、最大限活用するためのテクニックをご紹介します。
活用法1:スクリーンショットでPDF出力の代替
無料版ではPDF出力ができないという制限がありますが、スクリーンショットを活用することでこの制限を回避できます。
- スライドショーモードで各スライドを表示
- スクリーンショットを撮影(Windows: Win+Shift+S、Mac: Command+Shift+4)
- 画像をPDF作成ツールで結合
これにより、見た目上はほぼ同等の資料として共有することが可能です。
画質にはやや難がありますが、社内資料など厳密さを求められない場面では十分実用的です。
活用法2:3つのドキュメント制限を活用したテンプレート管理
作成可能なドキュメント数が3個という制限がありますが、この3つを戦略的に使い分けることで効率化できます:
- 全社共通テンプレート用:常に社内で使用するスライドのテンプレートとして1つ確保
- 現在進行中プロジェクト用:現在最も重要なプロジェクト用に1つ確保
- フレキシブル枠:その都度必要に応じて作成・削除する枠として1つ確保
このようにすることで、常に必要なテンプレートを残しつつ、新しい資料も作成できます。
活用法3:1,600文字制限内での効果的なAI生成
AI生成で入力可能な文字数が1,600文字という制限は、詳細な資料作成時には明らかに足りないことがあります。
より効果的に使うためのコツは以下の通りです:
- 要点を箇条書きでまとめる:文章をすべて書くのではなく、要点を箇条書きにすることで文字数を削減
- キーワードを強調:重要なキーワードを「」で囲むなど強調することでAIの理解を助ける
- 分割生成:長い内容は前半・後半に分けて2つのドキュメントで生成し、あとで統合
- 下書きとして利用:基本構成をイルシルで生成し、詳細な内容はPowerPointなどで追加
文字数制限は無料版の最大の弱点の一つですが、これらのテクニックを用いることで、ある程度はカバーできます。
ただし、長文の詳細資料が必要な場合は有料版の検討が必要です。
活用法4:他のツールとの併用戦略

イルシル無料版の最大の弱点であるPDF出力制限を他のツールで補完する戦略が最も現実的です:
- イルシル:AIによるスライド構成の自動生成と基本デザイン(下書き作成)
- PowerPoint:最終的な編集、PDF出力、プレゼンテーション(清書作業)
- Canva無料版:必要に応じてより洗練されたデザイン要素の追加
私の実体験でも「イルシル無料版でアイデアと構成を素早く形にし、PowerPointで仕上げる」というワークフローが最も効率的でした。
これにより、無料版の制限を回避しながらも、AIの恩恵を最大限に活用できます。
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よくある質問(FAQ)
Q1:イルシル無料版は期間制限がありますか?
A1:いいえ、イルシルのフリープランは期間制限なく利用できます。
ただし、パーソナルプランやビジネスプランのトライアルは2週間の期間制限があります。
Q2:無料版で作ったスライドを商用利用できますか?
A2:はい、商用利用可能です。
ただし、イルシルのイラストやテンプレート等をそのまま配布・販売することは禁止されています。スライドショー時にイルシルのロゴが表示される点にも注意が必要です。
Q3:無料版から有料版にアップグレードすると、すでに作成したスライドはどうなりますか?
A3:既存のスライドはそのまま維持され、有料版の機能が使えるようになります。
データの移行や再作成の必要はありません。
Q4:無料版で作成したスライドをPowerPointで開くことはできますか?
A4:無料版ではPPTX形式での出力ができないため、直接PowerPointで開くことはできません。
前述したスクリーンショットなどの代替手段を検討するか、有料版へのアップグレードが必要です。
まとめ:イルシル無料版は下書き作成ツールとして有用だが、本格利用なら有料版がおすすめ

イルシル無料版(フリープラン)は、AIによるスライド自動生成という核心機能が使えるため、単純な「お試し」以上の価値があります。
1,000種類以上のテンプレートが利用できる点も、無料版としては非常に魅力的です。
ただし、PDF出力不可、構成AIへの入力文字数が1,600文字までという制限は、実用上大きな壁となります。
実際の使用感では「下書き作成ツール」として捉え、PowerPointなどで清書するワークフローが最も現実的でした。
結論としては:
- アイデア出しや構成検討段階:無料版でも十分役立つ
- 最終的な資料作成やクライアント提案:有料版またはPowerPointとの併用が必須
- チームでの共同編集や継続的な業務利用:ビジネスプランが最適
イルシルは日本人向けに開発されたサービスだけあり、使いやすさと完成度は高いです。まずは無料版で体験してみて、自分のニーズに合うか確認することをおすすめします。
制限が業務の妨げになると感じたら、有料版への移行を検討するとよいでしょう。