AIでスライド作成したいけど、イルシルとGammaどっちがいいの?
料金体系も違うし、Canvaも使ってるから乗り換える価値があるのか悩む…
資料作成の時間を短縮したいとき、最近注目されている数々のAIスライド作成ツール。
でも、
イルシル、Gamma、Canva、PowerPointなど選択肢が多すぎて何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
私も実際、月に何十件もの提案資料を作成する中で、どのツールが最も効率的で使いやすいのか、さまざまなAIツールを試してきました。
特に、AI構成文字数に差がある「イルシル」とトークン消費型の「Gamma」では、大量の資料を作る場合と少量だけ作る場合で最適な選択が大きく変わることに気づきました。
そこでこの記事では、様々なビジネスツールを使い続けている私が、イルシル、Gamma、Canvaという人気の3サービスとPowerPoint(Copilot)を日本のビジネスユーザー視点で徹底比較します。
この記事を読めば、あなたの業務スタイルや予算に最適なAIスライド作成ツールがわかり、資料作成の時間を最大3分の1に短縮できるだけでなく、日本企業の社内提案で「刺さる」プレゼン資料が作れるようになるでしょう。
ぶっちゃけどれがイイ?の結論
結論から言うと、日本企業でのビジネス利用なら「イルシル」がベストバイです。
その理由は:
- 日本語対応が完璧で、敬語や日本企業特有の論理展開に対応
- 定額制で料金が予測可能(使えば使うほどコスパ向上)
- 1,000種類以上の日本向けテンプレートが充実
- 直感的なUIで初心者でも迷わない
逆に、グローバル向けプレゼン重視なら「Gamma」、
デザイン重視のマーケティング資料なら「Canva」が良いでしょう。
それぞれの詳細な比較は以下で解説していきます。
1. 各AIスライド作成ツールの基本情報と特徴
まずは、各ツールの基本情報を比較表で確認しましょう。
特徴 | イルシル | Gamma | Canva | PowerPoint (Copilot) |
---|---|---|---|---|
開発元 | 日本 | 海外 | 海外 | 海外 |
日本語対応 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
料金体系 | サブスクリプション | アブスクリプション トークン消費型 | サブスクリプション | サブスクリプション +追加料金 |
無料プラン | あり(制限あり) | あり(AIクレジット400) | あり(基本機能) | なし |
最安プラン | 1,680円/月 | 1,500円/月 | 11,80円/月 | Office365 +4,497円/月 |
AI入力文字数 | フリー:1,600字 パーソナル:3,000字 ビジネス:10,000字 | Free:20,000トークン Plus:50,000トークン Pro:100,000トークン | 画像生成回数制限あり | 制限なし |
特徴 | 日本向けテンプレート 企業ロゴ一括設定 定額で使い放題 | Web情報取込 チャット機能 ハイブリッド形式 | デザイン重視 SNS連携 幅広い用途 | Office連携 既存PPT変換 多言語対応 |
イルシルの概要
イルシルは、日本人向けに開発されたAIスライド作成ツールです。その最大の特徴は、日本語に特化した1,000種類以上のテンプレートと、直感的で使いやすいインターフェースにあります。
主な特徴:
- 日本人向けサービスで直感的に使いやすい
- 日本企業のプレゼンスタイルに特化したテンプレート
- プラン別のAI構成文字数上限(フリー:1,600字、パーソナル:3,000字、ビジネス:10,000字)
- デザインスキルがなくても美しい資料が作成可能
- 自社ロゴの一括挿入など、ビジネス向け機能が充実
料金プラン:
- フリープラン:0円(AI構成文字数1,600字、作成可能ドキュメント3個まで)
- パーソナルプラン:1,680円/月(AI構成文字数3,000字、無制限作成)
- ビジネスプラン:2,980円/月(AI構成文字数10,000字、無制限作成、メンバー招待無制限)
イルシルは特に、日本企業での社内提案資料や取引先向けプレゼン資料作成に最適化されており、日本のビジネス文化に合った敬語表現や資料構成が自動で適用される点が大きな強みです。
詳しい機能と使い方は【まる分かり】スライド生成AI「イルシル」の機能・料金・使い方完全ガイドで解説しています。
Gammaの概要
Gammaは海外発のプレゼンテーション作成AIツールで、Webサイトからの情報取り込みや、高度なAI機能が特徴です。
主な特徴:
- トークン消費型の料金体系(入力文字量や複雑さで消費量が変動)
- Webサイトから情報を直接取り込める独自機能
- 英語コンテンツに強く、グローバル向けプレゼンに適している
- AIとのチャット機能で対話しながら資料作成
- スライドとドキュメントのハイブリッド形式
料金プラン:
- 無料プラン:サインアップ時に400 AIクレジット、20,000 AIトークン入力
- Plus:1,500円/月(50,000 AIトークン入力、無制限のAI作成)
- Pro:3,000円/月(100,000 AIトークン入力、プレミアムAI画像生成)
特にWebからの情報収集が多い場合や、英語コンテンツの作成、グローバル向けプレゼンに強みがあります。
しかし、トークン消費型のため、大量の資料作成や複雑な指示を多用する場合はコストが予測しにくい点に注意が必要です。
Canvaの概要
Canvaは当初デザインツールとして人気を博しましたが、最近ではAI機能を強化し、スライド作成ツールとしても注目されています。
主な特徴:
- 豊富なデザインテンプレート(2,000万以上の素材)
- 多様な出力形式に対応(SNS投稿から印刷物まで)
- デザイン重視のユーザー向け
- Magic Designなどのワンクリックデザイン機能
- AI画像生成機能(月間使用回数制限あり)
料金プラン:
- 無料プラン:基本機能利用可能
- Canvaプロ:11,80円/月
- Canvaチームス:15,00円/月
デザイン重視のユーザーや、スライド以外の制作物も扱いたい方に適しています。
ただし、AIによる自動スライド生成機能はイルシルやGammaほど発達していないため、完全自動化を求める場合は不向きです。
PowerPoint(Copilot)の概要
Microsoft PowerPointに統合されたCopilotは、従来のPowerPointの使い勝手を保ちながら、AI機能を追加したものです。
主な特徴:
- Microsoft 365エコシステムとの連携
- 既存PowerPointスキルがそのまま活用可能
- Word、Excelなど他のOfficeアプリとの連携
- 内容の要約・拡張機能
- 既存プレゼンのスタイル変更
料金プラン:
- Microsoft 365:ユーザーごとに異なる(899円/月〜)
- Copilot追加:4,497円/月
既にMicrosoft環境を使っている企業や個人に適していますが、Copilotの追加料金が高額なため、コスト面では他のAIツールに劣ります。
2. イルシルvsGamma:AI活用量と料金体系の関係

AIスライド作成ツールを選ぶ際に最も重要なポイントの一つが料金体系とAI活用量の関係です。
イルシルとGammaの大きな違いは「AI構成文字数の上限がある定額制」と「トークン消費型」という点にあります。
AI構成文字数上限のあるイルシル
イルシルは月額固定料金で、作成するスライド数に制限はありませんが、プランによってAI構成文字数に上限があります。
メリット:
- 月額料金が固定で予算管理がしやすい
- スライド作成回数は無制限
- AI構成文字数の上限はあるが、実用上十分な範囲(ビジネスプランなら10,000字)
- チームでの共有も定額(ビジネスプランならメンバー招待無制限)
デメリット:
- 特に長文からの一括生成の場合、AI構成文字数の上限に達することがある
- 使用頻度が少ない場合はコスト高に感じる可能性がある
トークン消費型のGamma
Gammaはトークン制で、入力する文字数や指示の複雑さによってトークンを消費し、月間の上限があります。
トークンとは簡単に言えば「AIとのやり取りに使用する単位」です。
メリット:
- 使用量が少なければコスト効率が良い
- 必要なときだけ上位プランに移行可能
- 無料プランでも機能を試せる
- 文字数制限がなく、単発の長文でも処理可能
デメリット:
- 複雑な指示や長文入力でトークンを予想以上に消費することがある
- 月末にトークン不足になるリスク
- トークンの使用量管理が必要
- 大量の資料作成ではコストが膨らむ可能性
実際の業務シナリオでのコスト比較
実際のビジネスシーンに基づいたコスト比較をしてみました:
ケース1:営業担当者(月に5枚のシンプルな提案資料)
- イルシル(パーソナル):1,680円/月(1回あたり約340円)
- Gamma(無料プラン):0円(トークン範囲内)
ケース2:企画担当者(月に20枚の詳細な企画書)
- イルシル(パーソナル):1,680円/月(1回あたり約84円)
- Gamma(Plus):1,500円/月+追加トークン購入の可能性あり
ケース3:マーケティング部門(月50枚以上の多様な資料)
- イルシル(ビジネス):2,980円/月(1回あたり約60円以下)
- Gamma(Pro):3,000円/月+追加トークン購入が必要になる可能性が高い
このように、頻繁に資料を作成する場合や長文の入力が多い場合は定額制のイルシルが有利ですが、たまにしか使わない場合や短い指示で十分な場合はトークン消費型のGammaも検討する価値があります。
3. 日本企業のプレゼン文化に合わせたAIスライド作成ツール比較

AIツールを日本のビジネスシーンで活用する場合、単なる言語対応だけでなく、日本企業特有のプレゼン文化への適合度が重要です。
各ツールの日本企業向け適合度を比較してみました。
イルシルの日本企業向け適合度
イルシルは日本の企業向けに開発されたサービスで、日本のビジネス文化への適合度は極めて高いです。
特徴:
- 敬語表現が自然で社内・社外用の使い分けが可能
- 「背景→課題→提案→効果→アクション」という日本企業で好まれる論理展開
- アンケート図表や2×2マトリクスなど、日本のビジネス資料でよく使われる表現が豊富
- 日本企業の企画書・提案書の形式に沿ったテンプレート
- 日本のビジネスシーンで一般的なフォントとカラーパレット
Gammaの日本企業向け適合度
Gammaは海外発のサービスで、グローバルスタンダードなプレゼンには強いですが、日本企業文化への適合度はイルシルに比べると劣ります。
特徴:
- 基本的な日本語は問題ないが、「ですます調」と「である調」の混在などが見られる
- 日本特有の「根回し」型プレゼンより、欧米型の「インパクト重視」プレゼンに適している
- グローバル企業向けの説得力のあるデータビジュアライゼーションが強み
- アメリカンスタイルのストーリーテリング手法(問題提起→解決→行動)
- 海外風の画像素材が自動選択されることが多い
Canvaの日本企業向け適合度
Canvaは世界的に普及しているサービスで、日本語対応も比較的良好ですが、AI自動生成ではなくテンプレート活用が中心です。
特徴:
- 基本的な日本語テンプレートは充実
- デザイン面では日本企業向けのシンプルなテンプレートも選択可能
- 自動生成というよりは、手動でのデザイン作成支援ツールに近い
- 日本企業向けの専用テンプレートよりも、グローバルで使えるデザインが中心
PowerPoint(Copilot)の日本企業向け適合度
MicrosoftのCopilotは長年の日本市場での実績を活かした日本語対応が進んでいます。
特徴:
- 基本的な日本語対応は良好
- Office製品の長い歴史から日本企業文化への理解は一定水準以上
- 日本語フォントや縦書きなど日本語特有の書式設定に対応
- 既存の日本企業向けPowerPointテンプレートとの互換性
- Microsoft Teamsなど、日本企業でも普及しているツールとの連携
4. AIスライド作成ツールの独自機能と実務活用シナリオ
各ツールには独自の機能があり、これが実際の業務シナリオでどう活かせるかを検証しました。
イルシルの独自機能と活用シナリオ
1. AI構成生成
最大10,000文字の文章から最適な構成でスライドを自動生成。
社内会議資料や顧客向け提案書など、論理的な構成が必要な資料作成に最適です。
実務活用例: 週次進捗会議の資料を、議事録やメモから自動生成。
毎週1時間かかっていた資料作成が15分に短縮できました。
2. 豊富な日本語テンプレート
1,000種類以上のテンプレートから業界や用途別に最適なデザインを選択可能。
特に「事業計画書」「商品企画書」など日本企業でよく使われる資料テンプレートが充実。
実務活用例: 新規事業提案において、経営陣向け・現場向け・協力会社向けと相手別にテンプレートを使い分け、説得力ある資料作成が可能に。
3. ロゴ一括挿入機能
企業ロゴを一度設定するだけで、すべてのスライドに自動挿入できる機能。
クライアント向け提案書を大量に作成する場合に時間短縮になります。
実務活用例: 50社向けの提案資料をロゴだけ変えて作成する際、手作業だと1社15分かかっていたが、自動化で1社あたり3分に短縮。
実際のビジネスシーンでの活用方法はイルシルの評判・口コミは本当?5分で企画書が完成した衝撃の実体験レビュー!でも紹介しています。
Gammaの独自機能と活用シナリオ
1. Webコンテンツ取り込み
URLを入力するだけで、Webサイトの内容を自動的にスライドに取り込む機能。
市場調査資料や競合分析に役立ちます。
実務活用例: 競合企業のサービスページURLを入力するだけで、競合分析スライドの下書きが自動生成され、分析時間が半減。
2. AIチャット
対話形式でスライドを作成・編集できるチャット機能。
細かい指示や修正を自然言語で伝えられます。
実務活用例: 「3枚目のグラフを円グラフからバーチャートに変えて、色もブルーベースに統一して」など細かい指示が対話形式で可能に。
3. ドキュメント型プレゼン
従来のスライドとドキュメントを融合させた形式。
詳細情報を含めたまま視覚的なプレゼンが可能です。
実務活用例: 技術プレゼンで詳細な仕様情報とビジュアル表現を両立させ、エンジニアと経営層両方に対応できる資料が作成可能に。
Canvaの独自機能と活用シナリオ
1. 総合デザインプラットフォーム
スライド以外にも、SNS投稿、印刷物など、さまざまなデザイン制作が一つのプラットフォームで可能。
実務活用例: プレゼン資料と合わせて、同じデザインテーマのチラシやSNS投稿素材も一気に作成できる。
2. 画像生成AI
テキスト入力から画像を生成するAI機能。オリジナル画像が必要な場合に便利です。
実務活用例: 「笑顔で握手するビジネスパーソン」など、ストックフォトでは見つからない特定シーンの画像をプロンプトで生成。
PowerPoint(Copilot)の独自機能と活用シナリオ
1. Microsoft 365連携
Word、Excel、Outlookなど他のOfficeアプリとの連携。
既存の業務フローを維持したまま自動化できます。
実務活用例: Excelの販売データからグラフを自動生成し、Wordの報告書内容と合わせて自動的にプレゼン資料化。
2. 既存プレゼンの変換
すでに作成済みのプレゼンテーションを別のデザインやスタイルに変換できる機能。
実務活用例: 社内用に作った簡素なプレゼンを、クライアント向けの洗練されたデザインに数クリックで変換。
5. イルシルvsGamma:同じプロンプトでの出力比較
実際に「施工管理アプリ導入の企画書」という同じプロンプトで、価格帯の近い2つのツール(イルシルとGamma)を使用し、出力結果を比較しました。
実験条件
プロンプト内容:
施工管理アプリ導入の企画書を作成してください。
主な機能は工程管理、写真記録、チャットコミュニケーション、図面閲覧です。
導入目的は現場の効率化と品質向上、情報共有の迅速化です。
ターゲットは建設・施工管理会社です。
イルシルの出力結果

イルシルは日本でのプレゼンテーションに特化した内容とビジュアルが特徴的でした。
良かった点:
- 日本の会社でのプレゼンテーションを前提とした画像が自動選択された
- 「現状の課題→解決策→導入効果→コスト」という日本企業の企画書によくある構成
- 出力結果からデザイン変更がすぐにできる
改善点:
- テキスト量がやや多いスライドの印象
- 画像がおとなしめ(日本向け資料の印象)
- 工事画像がなどは挿入されなかった
Gammaの出力結果

Gammaは効果的なビジュアライゼーションとグローバルな視点が特徴でした。
良かった点:
- データビジュアライゼーションが秀逸(グラフやチャートが分かりやすい)
- スライド全体の構成と流れが論理的
- コスト削減効果の数値化が明確
改善点:
- 自動選択された画像は海外の建設現場がほとんどで、日本の現場とは異なる
- 敬語表現に不自然さがある箇所があった
- 画像を後から自分で変更する手間が必要
参考:PowerPoint(Copilot)の場合
参考として、PowerPoint(Copilot)での同様のプロンプトの出力結果も確認しました。
特徴:
- オーソドックスで安定感のあるデザイン
- 論理的な構成と情報の整理が優れている
- Microsoft製品との統合性(Excelグラフの埋め込みなど)
- 既存PowerPointユーザーには馴染みやすい
- デザインのモダンさではイルシルやGammaに劣る
- 建設業特有のビジュアル表現がやや弱い
- AI生成による独自の付加価値がやや限定的
結果分析
- 日本の企業向け企画書:イルシル
- データ可視化とグローバル視点:Gamma
この実験から、同じ価格帯でも出力には明確な特徴の違いがあることがわかりました。
日本企業向けの資料作成ではイルシルが最も適しており、特に国内企業文化に合わせた内容と表現が評価できます。
一方、Gammaはグローバル向けプレゼンや視覚的インパクトを重視する場合に強みを発揮します。
今回の例の日本の建設会社向けの企画書という観点では、イルシルの方が業界特有の課題理解や画像選択において優位性がありましたが、データの可視化や論理構成においてはGammaも優れた結果を示しました。
ただし、Gammaでは日本の建設現場に合った画像を後から手動で置き換える必要があるなど、完成度を高めるための追加作業が必要です。
6. AIスライド作成ツール:使いやすさとUI/UX比較
AIツールの実用性を左右する重要な要素が、使いやすさとUI/UXです。日本人ユーザーの視点で比較しました。
イルシルのUI/UX
評価:★★★★★(5/5)
イルシルは日本人向けに設計されており、非常に直感的なインターフェースが特徴です。
特徴:
- メニューやボタンの日本語表記が自然で分かりやすい
- 機能ごとのカテゴリ分けが論理的
- 初心者でも迷わないシンプルな画面設計
- ヘルプ機能が日本語で充実
- 操作手順が少なく、効率的な作業フロー
実務での使いやすさ:
社内研修なしで全社導入しても、ほとんどのユーザーが数分で使いこなせるレベル。
特にデジタルリテラシーが高くない部署でも抵抗なく導入可能。
GammaのUI/UX
評価:★★★★☆(4/5)
Gammaはモダンで洗練されたUIが特徴ですが、機能が多いため若干複雑に感じることも。
特徴:
- スタイリッシュなデザインで視覚的に魅力的
- AIチャットとの対話型インターフェースが斬新
- 機能が多く、初心者には少し学習曲線がある
- 英語ベースのため、一部日本語表示が不自然な箇所がある
- トークン使用量の表示が分かりにくい場合がある
実務での使いやすさ:
デジタルに慣れた若手社員やグローバル部門では問題なく使いこなせるが、ITリテラシーの低いユーザーには説明が必要な場面も。
CanvaのUI/UX
評価:★★★★☆(4/5)
Canvaはデザインツールとして長い歴史があり、ビジュアル編集に優れていますが、AI機能の導線はやや分かりにくい面も。
特徴:
- ドラッグ&ドロップが直感的で使いやすい
- デザイン要素の編集が簡単で視覚的
- 機能が多岐にわたるため、探すのに時間がかかることがある
- AI機能へのアクセスが分かりにくい場合がある
- テンプレート選択が視覚的で分かりやすい
実務での使いやすさ:
デザイン部門やマーケティング部門では既に広く使われているが、一般ビジネスユーザーには機能過多に感じられることも。
PowerPoint(Copilot)のUI/UX
評価:★★★☆☆(3/5)
PowerPointは馴染みのあるインターフェースですが、Copilot機能との統合にはまだ改善の余地があります。
特徴:
- 従来のPowerPointユーザーには親しみやすい
- Copilot機能へのアクセスがやや分かりにくい
- 編集と生成の行き来がスムーズでない場合がある
- 機能が多く、初心者には複雑に感じる
- 日本語環境でのAI指示の精度にばらつきがある
実務での使いやすさ: 既存のPowerPointに慣れているユーザーにとっては学習コストが低いが、AI機能を使いこなすには追加の学習が必要。
イルシルの直感的なインターフェースを体験したい方は、無料トライアルから始めることができます。
7. ユーザー別おすすめAIスライド作成ツール
実際のユースケース別に、最適なツールを紹介します。
ビジネスユーザー向け
起業家・経営者
- おすすめ:イルシル
- 理由:短時間で投資家向けピッチ資料や事業計画書を作成できる
- 活用ヒント:ビジネスプランで長文の事業計画を一括投入し、プレゼン資料化
営業担当者
- おすすめ:イルシル、PowerPoint(Copilot)
- 理由:顧客ごとにカスタマイズした提案資料を素早く作成できる
- 活用ヒント:テンプレートを業種別に保存し、顧客情報だけ変更して効率化
マーケティング担当者
- おすすめ:Canva、Gamma
- 理由:SNSやデジタルマーケティング素材も含めた幅広い制作物に対応
- 活用ヒント:Canvaでデザイン統一した複数媒体の素材作成
教育・研究者向け
教員・講師
- おすすめ:イルシル、PowerPoint(Copilot)
- 理由:授業資料を手早く作成でき、既存資料の再利用も容易
- 活用ヒント:授業計画をテキスト入力するだけで授業スライドの自動生成
研究者・大学院生
- おすすめ:Gamma
- 理由:論文やWebページから情報を取り込み、研究発表資料を作成しやすい
- 活用ヒント:URLやPDFからの情報抽出機能で文献レビューを効率化
クリエイティブ業界
デザイナー
- おすすめ:Canva
- 理由:デザイン自由度が高く、クリエイティブな表現が可能
- 活用ヒント:AIで下書き作成後、プロのデザインセンスで仕上げる
フリーランス
- おすすめ:イルシル(パーソナルプラン)
- 理由:コスト効率が良く、クライアントごとに異なるスタイルの資料作成が可能
- 活用ヒント:クライアントブランドのテンプレート作成で提案スピードアップ
8. イルシルvsGammavsCanva:トークン消費型vs定額制:どちらが得?
使用頻度別にどちらの料金体系が得かを分析しました。
ライトユーザー(月1-5回使用)
おすすめ:Gamma(無料プラン〜Plus)
トークン消費型のGammaは、使用頻度が少ない場合にコスト効率が良いです。
無料プランの20,000 AIトークンで、シンプルなプレゼンなら数回は作成可能です。
コスト試算:
- Gamma無料プラン:0円(月5回以内の使用なら十分)
- イルシルフリープラン:0円(ただし3ドキュメント、1,600字制限あり)
- イルシルパーソナル:1,680円/月(ほぼ使わない月があると割高)
ミドルユーザー(月5-15回使用)
おすすめ:イルシル(パーソナルプラン)またはGamma(Plus)
このレンジでは両者が拮抗します。
イルシルのパーソナルプラン(1,680円/月)は定額で安心して使えるメリット、GammaのPlus(1,500円/月)はトークンを節約すれば若干安く済む可能性があります。
コスト試算:
- イルシルパーソナル:1,680円/月(1回あたり約123-370円)
- Gamma Plus:1,500円/月(1回あたり約100-300円)※トークン消費量による
- Canvaプロ:1,180円/月※AI自動生成は限定的
ヘビーユーザー(月15回以上)
おすすめ:イルシル(パーソナルプランまたはビジネスプラン)
頻繁に使用する場合は、定額制のイルシルが圧倒的に有利です。
Gammaではトークンの追加購入が必要になる可能性が高く、コストが予測不能になります。
コスト試算:
- イルシルパーソナル:1,680円/月(1回あたり約123円以下)
- イルシルビジネス:2,980円/月(AI構成10,000字、1回あたり約219円以下)
- Gamma Pro:3,000円/月+追加トークン購入の可能性(月間使用量が多いとコスト増)
チーム利用
おすすめ:イルシル(ビジネスプラン)
チームでの利用では、メンバー招待が無制限のイルシルビジネスプランが最もコスト効率が良いです。Gammaでは、ユーザーごとに別々のプランが必要になります。
コスト試算(5人チームの場合):
- イルシルビジネス:2,980円/月(1人あたり約600円)
- Gamma Plus:7,500円/月(1,500円×5人)
- Canvaチームス:5,900円/月(1,180円×5人)
9. AIスライド作成ツールの最終比較と選択ガイド
目的別に最適なツールをまとめました。
こんな人にイルシルがおすすめ
- 日本企業でビジネス資料を頻繁に作成する方
- デザインスキルに自信がない方
- 資料作成時間を大幅に短縮したい方
- 定額で予算管理をしたい方
- チームでの共同編集を行いたい方
- 日本企業特有のプレゼン文化に合わせた資料が必要な方
こんな人にGammaがおすすめ
- たまにしかプレゼンを作らない方
- WebサイトやURLからの情報取り込みを多用したい方
- 英語コンテンツも作成する方
- AIチャットで対話しながら資料を作りたい方
- グローバル企業や海外向けプレゼンを作成する方
- データビジュアライゼーションを重視する方
こんな人にCanvaがおすすめ
- デザインにこだわりたい方
- スライド以外の制作物も多い方
- SNS投稿やマーケティング素材も作成する方
- 豊富な素材ライブラリを活用したい方
- 既にCanvaの操作に慣れている方
- 完全自動生成よりも手動調整の自由度を重視する方
こんな人にPowerPoint(Copilot)がおすすめ
- 既存のPowerPointユーザーで移行コストを避けたい方
- Microsoft 365エコシステムを活用している方
- 従来型のビジネス資料スタイルを好む方
- 既存のPPTファイルの再利用・変換を行いたい方
- 社内でMicrosoft製品が標準化されている方
10. まとめ:迷ったらコレを選べばOK!

AI時代のスライド作成ツールはそれぞれに特徴があり、使用目的や頻度によって最適な選択が変わります。
日本企業でのビジネス使用なら、日本語対応が完璧で定額制のイルシルが総合的におすすめです。
特に資料作成が多い場合、イルシルのビジネスプランは時間節約とコスト効率の両面で優れています。
たまにしか使わない場合や、特定の機能(Webコンテンツ取り込みなど)を重視する場合は、Gammaも検討する価値があります。
デザイン重視ならCanva、Microsoft環境との連携を重視するならPowerPoint(Copilot)も選択肢となります。
最終的なおすすめ:
- 日本企業でのビジネス資料作成:イルシル
- グローバル向け・データビジュアル重視:Gamma
- デザイン・クリエイティブ重視:Canva
- Microsoft環境との連携:PowerPoint(Copilot)
まずはイルシルの無料トライアルを試して、実際の使用感を確かめることをおすすめします。
特に日本企業内での資料作成が多い方には、日本特有のビジネスカルチャーに最適化されたイルシルが大きな時間短縮とクオリティ向上をもたらすでしょう。
イルシルの実際の使用感や効果については、イルシルの評判・口コミは本当?5分で企画書が完成した衝撃の実体験レビュー!で詳しく解説しています。